Borneo Rainforest(SARAWAK)
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ご報告

サバル森林保護地区

年間50ha植林

2011年度第5回植林(9.3 ha/3710 本)

(2011年12月7日〜12月21日)

本格的な雨季に入る前に、今年の最後を締めくくる(こちらは、1〜12月)意味も込めて、10haを目標に、第5回植林を行いました。しかしながら、今年の天気は、マレーシア気象庁の予想通り、タイの洪水から、半島マレーシアの洪水、そして、ボルネオ島全域で、雨が多く、朝から雨で、昼頃は一旦上がるものの、夕方には、又降るという、連日の雨でした。幸いながら、この地域は、高い位地にある為、近隣で、小規模な洪水があったものの、植林地までには、水が来る事も無く、雨だけ凌げれば、作業は継続出来、前回、予想を大幅に下回ったので、今回は、効率よく、目標を達成しようと、サラワク州森林局植林部のMr. Jonathan Lat氏が発破を掛け、先住民族の士気を高めていました。

<現地先住民族による植林準備と植林作業>

このエリアの最後の15haですので、今まで、ほとんど、手入れがされていない場所でしたので、羊歯類などの下草が覆い繁っていましたので、先ずは、草刈りから開始です。

下草を払って、ラインを作成後、5mの等間隔となるように、測量器で測っていきます。この植林活動に一番長く関わっている、イバン族の先住民族のMr.Ekin氏も手馴れたものです。

その指示に従い、他の人々が目印の棒を立てていきます。

ついでに、周りの藪や下草も、再度、細かく払っていきます。とにかく、下草刈りをきちんとやっていないと、苗木の生長に多大な影響を与えます。

今回は、10ha(4000本)を目標にしておりましたので、サバル森林保護地区の苗畑の苗木では、不足する事が予想されましたので、セメンゴ苗畑センターより、約2000本運びました。今回は、セメンゴにフタバガキ科の樹木の数種類がありましたので、Dryobalanops beccarii、Shorea rubra、Shorea parvifolia、Shorea palembanicia 、Dryobalanops Oblongifolia 等の苗木を植えることが出来ます。

セメンゴ苗畑センターにて、トラックに積み込みます。センターの人々と共に、苗木を積み込んでいます。

一つのプラスチックの箱には、15個入っており、それを、苗木の保管所より運んで、トラックに積み込んでいきます。全部で100回以上往復ですね。センターに10名ほどいましたので、2時間ほどで終わりました。

トラックで運搬中の苗木を、後ろの車から写真撮影。黒いネットで、きちんと覆って運びます。

サバル森林保護地区に着きましたら、今回の植林地までは、トラックは入れませんので、一旦、4WDに詰め替えて、4WDで行ける所まで移動です。

悪路を行かなければならない為、4WDにもそんなに沢山積み込めませんので、一旦、植林地の縁に保管しておきます。

その後、4WDにて、ピストンをしますが、舗装道路を走る時に、積める苗木の数の半分以下しか、積み込む事が出来ないので、何度も往復します。

今回は、幾つかの場所で、暴風による落木等があった場所の維持活動をしました。落木があり、空が開けると、一気に下草が成長します。

こちらも、比較的大きな木が倒れています。木を運んで、下草を刈っていきます。

ついでに一番奥まで、下草刈りや、苗木に絡まっている蔓などを払っていきます。

本日は、維持活動の日。日々単調な作業の中に、別の作業を入れておくと、翌日からの作業の効率があがるそうです。森林局植林部のMr. Jonathan Lat氏が言っていました。

この日は、1日だけ天気の良い日でした。雨が多いので、日除けの場所や道具を常備していませんので、ビニールシートを屋根代わりにして、休憩です。

ついでに、草刈機を使って枯れる草は、全て一気に刈って行きました。

さて、最後のラストスパート。木を植えていきます。今回は、フタバガキ科の数種類の苗木がありますので、一部、同一種が固まらないエリアを作り、将来的に、成長の度合いを確認できるサンプル・エリアも確保しました。

今回は、少し、現地のイバン族の方々を紹介しましょう。先ずは、最初に既に出てきましたが、この地域では、一番の植林のエキスパートのMr. Ekin Empati氏です。

こちらは、Mr. Baong Nyumbang 氏です。

こちらは、Mr. Bagong Bundan 氏です。

こちらは、Mr. Jimmie Randi 氏です。

こちらは、Mr. Adrian Minggat 氏です。作業を分担していたので、この日に木を植えていたのは、以上の皆さんでした。他の人は、苗木を所定の位置に運んだり、肥料をあげたり、整地の確認などを行っていました。

今年度の植林は終了です。最後に、皆で記念撮影。来年もよろしくお願い致します。(NPOの年度は、4月〜3月ですので、引き続き行います)

目標の10haには、後一歩でしたが、ほぼ、達成と言っても良いでしょう。皆満足をして、達成感のもと、クリスマスを迎える事が出来そうです。

残す所、5haと少し。次回の第6回は、最終回となりますが、2月に上田東ロータリークラブの植林で1ha、3月には、羽田ロータリークラブの植林地の2ha、エコプロダクツの「未来のために1本の木を」キャンペーンで、1ha弱、バグースサラワク会の1ha、澤井隊の2ha、通常キャンペーンの植林などで、8ha弱は確保出来ますので、50haは、間違いなく達成できそうです。1月は、雨季の中でも一番の雨季ですので、一休み。しかし、彼らの陸稲の焼畑は、草が一番成長する時ですので、大忙しです。また、1月の後半から2月の前半は、早い所では、陸稲の収穫が始まりますので、それに掛からない様に勤めながら、2月に1回、3月に1回、の植林を予定しています。

2012年もよろしくお願い致します。

これをお読みの皆様と皆様のご家族やご友人のご健勝とご多幸を、ボルネオ島より、イバン族の先住民族の人々と、お祈り申し上げます。

2011年度 第5回植林

期間:2011年12月7日〜12月21日(15日間)

植林苗木数: 3710本

植林地面積: 9.3 ha (合計:44.95ha ) 

樹種名:Dryobalanops beccarii / Shorea Rubra / Shorea parvifolia / Shorea palembanicia / Dryobalanops Oblongifolia

現場監督: Mr. Jonathan Lat ( サラワク州森林局植林部職員) 

先住民族:10名

Mr. Ekin Empati / Mr. Bagong Bundan / Mr. Anthony Bundan / Mr. Jimmie Randi / Mr. Adrian Minggat /

Mr. Luming Bawin / Mr. Winstin Ijau / Mr. Robert Judi / Mr. Baong Nyumbang / Mr Renggan Changu

NPO担当:酒井和枝 鍋嶋誠一朗

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