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第1回 ご報告

2020年度 経団連自然保護基金 プロジェクト

コーヒー生産者組合構築

2020年6月15日

コーヒーの苗木作り

(コーヒーチェリー収穫〜果肉除去作業その1)

 

2019年度は、クチン市内の中国系農家にお願いして、チェリーから種子を取っての苗木作成〜ある程度までの育成をした上で、サバル村で、植えれるまでの育成をしてもらい、何とか年度内に植林が出来、コーヒー農園の第1歩を踏み出すことが出来ました。

2020年度は、実際にサバル村の苗畑センター(2019年に建設)にて、最初の段階の苗木をチェリーの種子から育成する活動を行います。将来的なコーヒー豆の生豆精製以外に、苗木自体も、この活動が軌道にのれば、近隣の村人のコーヒー小農園への展開のための苗木の配布や、観葉植物としても利用されるので、苗木の販売なども視野に入れています。苗木は、今、市場価格で、RM 8〜15/1本で取引されているようですので、珈琲の生豆がRM 12〜20/1sでの取引のようですので、手間と時間を考えると、どちらが良いか微妙な所ですが、二つの活路を手に入れる事が出来れば、彼らにとって、価値のある作物となってくれることを期待します。

予定では、4月早々、コーヒーの完熟したチェリーが多い時期にこの作業をしたかったのですが、新型コロナウィルスの影響で、マレーシア全土が、3月18日より行動制限令が発令され、5月18日からは、条件付き行動制限令と若干の緩和が行われ(この期間も、自治区間の移動が制限)、6月12日に、回復のための行動制限令の大幅な緩和が行われ、自治区間の移動の制限も解かれましたので、少し遅い開始となってしまいました。 

まずは、サバル村から3時間ほど奥地の小農園で、リベリカ種のチェリーを収穫しました。この農園は、中国系の商人が片手間で、村人を雇ってやっているコーヒー農園なのですが、働き手が続かなかったり、収穫を適度に行わなかったり、生豆への乾燥処理や、その選別をしないため、なかなか、良い品質の生豆を提供できていない場所ですが、気候や土壌のおかげか、CHANG氏は、かねがね、コーヒーの品質は非常に良いと思っていたので、この農園から、苗木の元となるチェリーを入手する事に決めました。

  

実際に、自分たちで収穫してみましたが、結構、大変でした。CHANG氏曰く、コーヒー農園で、一番大変なのが、収穫だそうです。また、農園自体は、適度な手入れが出来ていないので、木が非常に高くて、収穫しずらいので、実際は、手入れをして、木自体が、上に成長するよりも、横に広がるように、手入れをしていかないといけない事を学びました。リベリカ種の木は、結構高く成長するようですので、定期的な手入れが課題となりました。将来を見据えた計画性が必要ですし、これから、村人と一つ一つ着実に進めていくつもりです。

 

ある程度熟した実が約5sほどでした。種子としては、完熟の赤い実の方が良いとの事でしたが、今回は、もうすぐ完熟しそうな実が沢山ありましたので、まずは、この位にしておいて、もう少し待って、もう一度、完熟の赤い実のものでも、苗木を作る計画を立てました。農家の人は、基本、重量で計算するので、数量が不明ですが、最終的には、苗木ポットを2500個ほどの育苗を予定しています。

 

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サバル村へ移動して、チェリーから種子(コーヒー豆)を取り出すための果肉除去作業の第1段階をしました。

 

まずは、チェリーの状態に関して、完熟度の説明や、生育の状態のよくない未熟なもの、病害虫の影響のあるもの、それぞれの実を見せて、まず、この段階で、品質選別をして置く事の重要性を、CHANG氏より話してもらいました。苗木にする場合は、ある程度、完熟しているものが望まれますし、コーヒー豆にする場合は、更和に品質の選別をこの段階でしておくことも、後々の作業で、同様の作業を繰り返す必要が無く、効率化が図れます。

 

リベリカ種は、リベリカ・リベルコ、リベリカ・アルノルティーアノ、リベリカ・エクセルサの3種類があり、もともと、リベリカ種は、コーヒー豆が大きいのが特徴ですが、細長いチェリーのものもあり、コーヒー豆として利用する場合には、この段階で選別をしておく事が、後々の選別作業を最小限に出来ます。

 

チェリーから取り出したコーヒーの豆(種子)。通常、2個入っており、時折、3個入っている場合や、稀に片方だけ大きく育ったピーペリーと呼ばれるものもあります。今回のこの豆は、種子として、苗木を作ります。

チェリーの果肉除去作業(〜漬け置きまで)

1個づつ果肉をむいていくのは、大変な作業ですので、一旦、水につけて、まずは、果肉を潰していきます。この段階で、実自体が浮いたものは、品質に問題がある個体ですので、外します。

 

ビニール袋に数10個入れて、チェリーを潰していきます。あまり、強くやり過ぎると、種子(コーヒー豆)も潰れますので、ほどよい力加減です。

 

この状態で、数日漬けておきますので、実が多少潰れる程度にしておきます。

 

この位で大丈夫です。完全に種を抜き取るのは、水につけた後ですが、既に、種子が外れているのもありますね。 

 

短時間で、全てのチェリーが潰されました。実際、コーヒー豆としては、チェリー丸ごとから見ると、使う部分は、コーヒー豆の15%程度ですので、このチェリーの果肉の部分は、無駄になってしまいますが、最近では、この部分を乾燥させて、お茶にしたりという事もあるようですね。実の部分自体は、甘酸っぱい感じですが、自然界では、ジャコウネコなどの動物が好みます。

 

今回は、良好な発育を促すために、このチェリーの果肉の部分も一緒に水に漬け込み、果肉や皮に付いている自然界の酵素を使います。Chang氏は、村人には、幻の「コピ・ルアク」の状態だと説明します。

コピ・ルアクは、野生のジャコウネコが食べたコーヒーチェリーが、消化後、種だけ残り排出されて、その豆を洗浄後、焙煎したコーヒーです。ジャコウネコの腸内に存在する消化酵素の働きや腸内細菌による発酵の働きで、コーヒーに独特の香味が加わり、この腸内発酵により、カフェイン含有量が、通常のコーヒーに比べて、およそ半分近く減るとも言われている。そのような状態に近い形で、酵素を利用して、こちらは、苗木の良好な発育を期待できます。

 

昨今では、人々が投与される薬の抗生物質(アンチバイオテックス)は、悪い菌を退治しながら、良い菌にも影響を及ぼすことから、一方で、元々の良い菌を増長促進させて抵抗力を高めるプロバイオテックスという考え方があり、実際にそのサプリなどもあるようで、腸内細菌の重要性が言われていますが、農業の世界でも、同様の事が言えるかもしれません。

農薬や除虫剤などを撒くと、自然界に元々ある酵素や菌をも排除する事になり、その土が弱くなっていくのかと思われます。逆に、その酵素や善玉菌を助長するような、プロバイオテックス的なEM剤のような有用微生物発酵堆肥化促進剤を利用する事で(当然、元々ある微生物や酵素や菌を凌ぐ事になる場合もあるかもしれませんが)、農薬や除虫剤に比べれば、はるかに、自然の元々の状態に近い状態である事は間違いないと思われます。同様の微生物発酵液が、都市部の側溝や市場などでも利用されているようで、臭いを抑える事もできるようです。確かに、10数年前の市場や裏路地の側溝は、ひどい匂いがしたものでしたが、最近、そういう臭いが無くなった気がします。

このような促進剤だけにする場合には、そこでは、農薬や除虫剤をまく事は出来ないのですが、周辺の畑などで、農薬や除虫剤を使ってると、虫などは、ここに集まってくるという弊害がありますので、要注意です。出来るだけ、農薬や除虫剤を使わない範囲を広げていく必要があるかと思います。

全てのチェリーをつぶし終えましたので、全部一緒くたに、水に漬けて置いておきます。通常、3日位でも良いようですが、1週間位でも良いようですので、1週間漬けておくことにして、来週、次の作業に進みます。

 

チェリーの数を数えきれなかったので、いくつの苗木を作る事が出来るかわかりませんが、正確な数量は1週間後の次の作業で判明します。CHANG氏の予想では、800個の種子(400個のチェリーという事ですね)でしたが、村のWednesday氏が見た感じ、1500個位(750このチェリーという計算ですね)になるのではとの予想でした。

 

2020年 経団連自然環保護基金 コーヒー生産者組合構築プロジェクト 

チェリー収穫〜果肉除去作業その1

 

期間:2020年6月15日

場所:スリアマン地区コーヒー小農園(収穫) サバル・クルイン村苗畑センター(果肉除去作業)

果実名:: リベリカ種 ( Liberica )  約5s

責任者: Mr. Chang Jong Yiaw

サバル村::Mr. Ekin Empati / Mr Nyandang Wednesday / Mr. Ragai Maju

NPO担当:鍋嶋 / Alex Then Yin Siong  

 

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