ご報告

2022年度 経団連自然保護基金 プロジェクト

UNIMAS大学と共同での動植物の生態調査をもとに

「コミュニティ・フォレストのエコ・ツーリズム開発」

Develop Eco-Tourism at Sabal area and its surrounding

through ecological survey of flora & fauna with UNIMAS and the native.

 

サバル近辺の森林のカメラトラップの動作確認と聞き込み調査(2022年10月03日~05日)

 

8月に設置したカメラトラップ24個の動作確認をしてきました。ニャリタ村のカメラと、インドネシアとの国境を跨ぐ森林のクリンカン山脈側の全てのカメラを確認してきました。

いくつかのカメラは、何かを捉えているようでしたので、早速、コンピューターで、データを確認しましたが、1000枚以上の写真のデータがありましたが、手前のヤシが大風で揺れているものでした。カメラの設置方向などを、調整して、別の要因で、カメラが自動稼働しないように、方向や設置場所を変更しました。 

 

 

周りの環境を確認しながら、カメラの方角や高さを調整しました。、

  

 

広角レンズで、幅広く網羅できますが、その反面、風の揺れなどの影響を厳密に考慮しないと、苦い経験となりますので、カメラの向く方向の想定される画角内も考慮しながら、いくつかの問題のあるカメラトラップを、設置しなおしました。全てのカメラトラップが、一応、正常に機能していたのが確認できました。

 

 

これから、果物のシーズンとなりますので、いろんな動物が現れる事を期待していますが、実は、早速、リスの仲間がカメラトラップに捉えられていました。

ただ、手前の木ですので、少し、ピントがあってませんね。珍しいものがあると、リスが気になったのでしょうか。

 

 

UNIMAS大学の学術チームからの報告書の翻訳抜粋

 

この確認作業で、最適なカメラトラップ設置の手順を以下にまとめる。

手順

1. カメラトラップを設置する前に、カメラトラップ内のSDカードは、初回使用時にフォーマットする。

2.  カメラトラップは、適切な装置を使用して、25フィート(地上30cm150cm)の範囲の高さの木の皮にしっかりと取り付け、縛り付ける。

3. カメラトラップの角度を適切に調整し、動物の動きをとらえるために望ましい視界を得る。

4. カメラトラップを作動させる。カメラトラップの赤色フラッシュが10秒間点灯し、カメラセンサーが作動していることを示す事を、必ず確認する。

5. 設置されたカメラトラップは、カメラストラップの緩みやカメラの角度の変更など、技術的なミスや問題が発生しないよう、十分に確認をする。

 

現段階での24個のカメラトラップの座標軸の一覧(抜粋)

 

番号    時刻     緯度      経度               標高     樹種(現地名)

  3  10:34  1°3'X3"  110°57'X3"   110m     Temuduk

 8  11:38  1°3'X9"  110°57'X1"   110m     Barik

10   13:35  1°3'X5"  110°57'X8"   160m     Empitap

12     14:02  1°3'X2"  110°57'X1"   170m    Seinsaf

16     14:04  1°3'2X"  110°57'X1"   170m    Terap

17     15:24 1°3'X0"   110°57'X5"   110m     Legai

18     15:36 1°3'X9"   110°57'X5"   110m     Dadak

20     15:46 1°3'X2"   110°57'X4"   110m     Entebulan

21     15:47 1°3'X1"   110°57'X5"   110m     Rinah

22     16:14 1°3'X5"   110°57'X4"    70m      Enserang

**樹種はカメラが設置されている場所の樹木で、イバン語の呼び名を示す。

すべてのカメラは24時間稼働しており、故障や破損の場合を除き、監視を中断することはありません。

~~以上、報告書からの抜粋 

 

全てのカメラトラップの動作確認と、変更、微調整が終了し、これから、森の果実の時期を経て、雨期に入り、そして、3月頃は乾季への移行と、季節が無い熱帯雨林ですが、それでも、ゆっくりとした季節感が森の中には存在しますので、それぞれの森の季節で、動物の動向も変化していきますので、珍しい動物が確認出来る事を期待します。

 

 

2022年 経団連自然環保護基金 「コミュニティ・フォレストのエコ・ツーリズム開発」 カメラトラップの動作確認とと聞込み調査

期間:2022年10月3~10月5日

場所:SABAL村/NYALITAK村

責任者: Dr. Qammil 

UNIMAS大学:

1. Mr. Mohammad Aizuddin 2 . Ms. Siti Zahidah  3. Ms. Khairunnisha  4. Mr. Awang Ahmad
5. Mr. Mohd Dasuki Wafiq 6. Mr. Mior Mohamed Zuhayr 7. Ms.  Nur Sabrina

サバル地区:

Mr. Ragai  / Mr.Bagong  / Mr. Winstin / Mr. Ragai (Sabal村)  / Mr. Bill / Mr. Robin   (Nyalitak村)他

NPO担当:鍋嶋 / Alex Then

 

 

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