ご報告

2023年度 経団連自然保護基金 プロジェクト

UNIMAS大学と共同での動植物の生態調査をもとに

「コミュニティ・フォレストのエコ・ツーリズム開発」

Develop Eco-Tourism at Sabal area and its surrounding

through ecological survey of flora & fauna with UNIMAS and the native.

 

サバル近辺の森林の植物調査第3回 (2024年1月16日~20241月21)

 

植物調査の第3回は、雨期の真っただ中の年始早々に、植物調査を行いました。

植物調査は、この3回目で一旦は区切りとなりますが、この森林には、いろんな可能性を秘めている事が分かってきましたが、その生物多様性とツーリズムを連動させていく事が今回の目的ですが、その連結は、まだまだ、模索中と言わざるを得ませんが、2022年度の動物調査と、今年度の植物調査では、そのポテンシャルとしては、十分な素材を持ち合わせている森であることは想像に値します。

  

今回は、雨期という事もあり、午前中の調査に集中して、昼食後には、強い雨を伴う状況で、中々、丸一日調査に費やすことが出来ない状態でしたが、雨期の時期は、植物自体が生き生きしており、所々に、花や果実を生らしていたようです。

 

 

今回の調査ではいくつかのテーマを設けて、その調査を行いましたが、まずは、樹木のテーマでは、森への入り口は、もはや二次林で、藪でおおわれていたり、二次林の単一的な樹木の種類がほとんどですが、少し、中に入り、古い二次林や、手付かずの森林に入ると、様々な種類の樹木があり、その熱帯雨林の生物多様性というものを目の当たりにします。切り株の下の方だけ残ってい物は、ボルネオ・テツボクという、水に沈む堅い重い木ですが、非常に利用価値が高いので、随分前に伐られたものだと思います。

ただ、奥へ行けば行くほど、深い森になりますが、それがエコツーリズムという観点から言うと、その場所まで行けれるツーリストは、万人対象とはならないため、この部分が要検討です。

 

  

 

  

 

  

 

  

 

  

 

   

 

木肌だけでは、種類が特定できないものもありますので、写真での資料と共に、葉を採集して同定していきます。ざっと見ただけでも、いろんな種類がありますので、これが、そんなに広い面積ではなく、ごく限られた、森林内徒歩1時間圏内(半径1㎞圏内)にこれ以上の種類の樹木があるという事になります。ざっと見ると、ただただ、緑ですが、よく見ると、その形状だけでなく、緑の淡深の度合いも様々です。

  

 

  

 

   

 

ただ、樹木などが、花や実をならすのは、まちまちの時期で、常時ではありません。その時々に、特定の種類の樹木が花や実をならす感じですので、それにいつも遭遇できるとは限りませんし、樹上の上の方にならすので、見るのも困難です。

 

一斉開花という現象が、熱帯雨林では、5~6年に1回起こるのですが、数百種類の樹木が一斉に開花をするのですが、全部の種類が一気に花を咲かせるのではなく、段階的に数か月かけて、花を順番に咲かせていきますが、その芳香たるもの、すごく香りが充満し、それにつられて、いろんな昆虫や動物が集まってくるという、自然の驚異の現象ですが、面白い事に、結実して完熟するのが、ほぼすべての種類が同時期になる事で、動物達が食べきれず、食べ残された果実が、それぞれの植物の次世代の実生となるというシステムが出来上がっています。おそらくは、このシステムに乗り切れなかった種類は、食べ尽くされて、淘汰されたものもあるのでしょう。自然の摂理にも、ルールがあるのでしょう。

 

一方で、林床部は、意外と、いろんな植物があり、ウツボカズラは、意外とどこでもある状態ですが、このツボウツボカズラ(Nepenthes Ampullaria)は、蓋が小さく、落葉も栄養分にする変わった種類ですが、世界で2番目に小さいカエルのヒメアマガエルが、その壺内で、卵を産んだり、オタマジャクシが生息する種類で、貴重な生態系の一部を担いながら、一方で、村人がウツボカズラご飯を作る時に利用したりもします。ただ、この種類は、沢山の壺を作るので、取り尽くさないように、必要な分だけ使うようです。

紫の葉のベゴニアや、その花など、さすが、植物の専門家の皆様、目が良く、どんどん見つけていきます。

  

 

  

 

  

 

  

ショウガの花も各種、多様有りますが、今回は、比較的多くある種が花を咲かせていました。

  

野生のランも、この種は地表から出てくる種類で、比較的広範囲で確認できますが、ランは、やはり綺麗ですね。

   

 

  

当団体で、植林用の在来種として利用している種のフタバガキ科のShoreaの仲間の種子もありましたが、これは、植えた木ではなく、元々自生している樹木の種子ですが、この実も、5年に一度しか実をならせないので、そういう意味では、非常に貴重なタイミングで調査をすることが出来ました。これも、一斉開花の際には、沢山の実をならせますが、現在のこの森では、一斉開花の状況ではありません。、

  

最後に、今回の調査で、事後研究の必要な植物は、採集して、標本として、同定や、研究の素材として、大学へ持ち帰ります。幾つかは、あまり花を咲かすのを見れないものもあり、実際の標本を見たことがなく、専門書のスケッチでしか見た事がないものもあるようで、専門家の目を通してみれば、ただの草も、実は、非常に価値があるものとなるのでしょうが、ツーリズムという観点では、一般の人にでも気を引く素材が必要であるため、その兼ね合いが難しいかもしれませんね。

   

 

  

 

  

 

  

 

   

 

  

 

UNIMAS大学の調査チームからの報告は、そのチームからのレポートが完成次第、後日、抜粋してご報告いたします。

  

今年予定されていた3回の植物調査は、これで、最後となりましたが、2月中には、ツーリズムの基盤となるハイキング・コースの選定などを行い、3月には、近隣の小学生と一緒に、計画するハイキングコースにて、環境教育を行う予定です。

 

2023年 経団連自然環保護基金 「コミュニティ・フォレストのエコ・ツーリズム開発」 植物調査第3回と聞込み調査

期間:2024年1月16日~1月21日

場所:SABAL村/NYALITAK村周辺の森林

責任者: Dr. Qammil Muzzammil

UNIMAS大学:

1. Mr. Mohamad Nafis  2 . Mr. Awang Ahmad Zahid  3. Ms. Khairunnisha  4. Ms. Nur Nabilah Huda 5. Ms. Umie Naylisa 

6. Ms. Nur Khaleeda  7. Ms. Nurazimah  8. MrMohammad Aizuddin Fahmi  9. Ms. Nur Sabrina

サバル地区:

Mr. Ragai  / Mr. Lanyau (Sabal村)  / Mr. Bill / Mr. Robin   (Nyalitak村)他

NPO担当:鍋嶋 / Alex Then

 

 

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