第9回 ご報告
2020年度 経団連自然保護基金 プロジェクト
コーヒー生産者組合構築
2021年3月5日~8日
コーヒー農園のコーヒー苗木の植林
2020年6月の中旬に行った、チェリーからのコーヒー種子(豆)から作成したポット苗の2200苗の内、850苗木が植えることが可能な状態となり、半分弱ですが、何とか、予定通り、他の3家族の土地に植えることが出来ました。残りの1000本以上の分も、ほとんど葉付きのも良く、少し時間をおいて、植林可能な状態になり次第、順次、追加で植えていく予定です。
ばらつきが出た理由が、まずは、陽当たり条件が多大に影響している事があり、出来るだけ、同じ条件にしたつもりでも、陽当たりが良すぎる場所より、若干陽
当たりが弱い方が、生育が早いという結果となりましたので、今後は、成長の良い条件の方に出来るだけ合わせるようにすることにしました。
また、コンポストや、種子をつけておいた酵素水を多めに上げたポット苗に関しては、そうでないものと比べて、そう大きな差が出ていないことから、良い加減の陽当たりの重要性を認識できました。
ただ、種子をポット苗に植える際に、種子の周りについている果肉の部分を丁寧にとった分は、成長がより早い結果となっているので(今回植えることが出来たのはその分)、この初期段階の適確な作業な必要性を、私たちだけでなく、村人は身を持って体験できたと思います。種子から種を取る作業を行った6月の時にも出た話ですが、各段階で適確に手間暇をかけて作業を進めれば、その後の作業が早く効率的にでき、また、最終的なコーヒー豆を出荷する際にも、手間暇かけて、品質によって選別することで、より良い対価が得られる、というのをCHANG氏より村人に話がありましたが、その段階では、村人も具象化するのは難しかったと思いますが、この苗木の格差を見ることで、良い実体験となり、その反省点や、必要な部分には手間暇をきっちりかけるという事など、今後に反映してもらうことが出来るかと思います。
まずは、整地作業です。今回は、新規の3家族の土地に、その家族の3名と、既に植林済みの3家族の3名との計6名で、3か所に分かれて(うち2か所は隣りあわせ)、それぞれを植えれる状態にできるように整地して、植えるポイントに印をつけていきました。このように、お互いを助け合う相互扶助は、ゴトン・ロヨンと呼ばれ、習慣的に行っているものです。、
使われていない土地の有効利用を目的にしていますので、当然、シダや草に覆われている荒れた土地ですので、きちんと聖地をしないといけません。
先日の土壌の専門家のDr. Effendi氏に確認してもらうため、土のサンプルを持ち帰ります。すべての場所は、元々、陸稲や、その他の野菜などの作物を育てていた小高い丘で、長い期間利用されていませんでしたので、農園としては問題ないとの事でしたが、実際植える場所の土壌で、どのような育て方や有機肥料などの必要性を確認してもらうためのものです。、
4日間、毎日、手弁当で頑張りました。左側の男性は、近くで、農業で生計を立てている中華系で、コーヒーの話を興味深く聞いていました。
村の苗木センターから運んできた苗木を運んできます。今回は、それぞれ、道からそう離れていない場所でしたので、比較的大変ではなかったとの事でした。
最後の作業で、植え込みです。自分たちがコーヒーの果実からの種子から育てた苗木を植えていきます。
通常の植林では、森林保護区の苗木センターでの十分な施設での苗木育成をしていますが、このコーヒーは、自分たちの村で育成したという事が、全く異なる意識となっていると思われます。現に、苗木の扱いが、いつもと比べて、非常に丁寧な気がしないことはありません。
植え込みが終了した苗木たち。
この3家族が、それぞれが、責任をもって、見守ってくれ、数年後には、白い花を咲かせ、そして、緑から赤い実をつけて、そのコーヒー豆の生豆を生産し、また、同時に、その実の一部は、苗木を作り、村の中で、各家庭が少しづつコーヒー農園を所有して、より良い品質のコーヒーを生産することが出来れば、この村全体を、継続可能な状態で活性化できることを夢見ます。
ポット苗の苗木の生育に予想以上に時間が掛かり、年度内に植える程度まで成長できるのか、不安な1年でしたし、新型コロナの影響で、行動制限令が突然、強化されて、移動が難しくなったり、逆に緩和されたり、その繰り返しで、中々、苗木の成長を把握するのが困難な中で、村人との電話でのやり取りなどで、状況把握やその対応をリモートで行うことが多い1年でしたが、何とか、年度内に、苗木の半分弱を3家族の土地で植えることが出来ました。
延長しているLong Lellang村への視察ですが今月の中旬位までに、行動制限令が緩和され、航空状況が多少なりとも改善されれば、行くことは出来るのですが、現段階では、3/16迄の行動制限令ですので、それ以降の政府の判断次第となりますが、かなり雲行きが怪しい状況ではあります。
2020年度 経団連自然環境保護基金 コーヒー生産者組合構築プロジェクト コーヒー苗木の植林
期間:2021年3月5日~3月8日
場所:Sabal Kruing村
苗木植林:苗木:850本
樹種名:: リベリカ種 ( Liberica )
責任者: Mr. Chang Jong Yiaw
NPO担当:鍋嶋 / Alex Then Yin Siong
Sabal Kruing村
Mr. Ekin Empati (対象家族1代表者)/ Mr. Ragai Maju (対象家族2代表者)/ Mr. Nyandang Wednesday (対象家族3代表者)
Mr.Bagon Bundan (対象家族4代表者)/ Mr. Subong Buyong(対象家族5代表者) /Mr. Udat Rouis (対象家族6代表者)
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