ご報告
2024年度 経団連自然保護基金 プロジェクト
UNIMAS大学と共同での動植物の生態調査をもとに
「コミュニティ・フォレストのエコ・ツーリズム開発」
Develop Eco-Tourism at Sabal area and its surrounding
through ecological survey of flora & fauna with UNIMAS and the native.
Jaong村のJABANの滝でのイベント開催
2024 Wong Jaban Hiking Expedition
(2024年10月5日)
イベント当日の前数日間、雨が多く、前日の10月4日の夜は、夜通し雨が降ると、天候を心配していましたが、当日は、少し暑いくらいの天気で、無事、イベントを終える事が出来ました。近隣の村や都市部の方も、150名ほどのご参加いただき、UNIMAS大学のエコツーリズムの専攻の大学生、大学院生、講師で33名の参加、その他、関係者も含め、総勢200名以上が集まったイベントとなりました。
当日は、08:00集合、クチン市内から1時間30分かけてくるUNIMAS大学の一行が来次第、オープニングセレモニー、09:00スタート予定としました。
薄曇りの涼しい朝07:00頃、当日準備の関係者の集合時間でしたが、近隣の村の参加者の方が早い人ではちらほらと。村のRELA所属の警備の皆様も到着です。
近隣の街の参加者が大分集まってきた頃、APMの救急隊の方も到着され、救急車、各チェックポイント、1名はハイキングに全ルート同行して、万が一に備えます。幸い、このイベントでは、1名だけ、擦り傷になっただけで済みました。開始前の自然な談笑の写真を撮りたかったのですが、ビシッと、決めて頂きました。
クチンからのUNIMAS大学の一行も、少し遅れて、08:10頃到着、一息ついて、開会式です。
開会式では、まずは、このイベントの安全のためのお祈り(今回は、イスラム式、イバン族という事から、キリスト教の方もお願いしていましたが、手違いで、来られていませんでした)をして頂いた後は、今回のイベントの現場となるJaong村各村を代表して、Jaong Jaya村のAbdul Rhaman氏にスピーチして頂きました。
Pantu区役所は、イベントの広報も手伝って頂いたAminah女史からも一言頂きました。また、UNIMAS大学を代表して、Dr. Mohd Akmal B Mohd Raffi氏に、このイベントが意図する事、ツーリズムの重要性やこのようなイベントがもたらす効果などをお話頂きました。
開会式中のドローン撮影の写真です。
式典も予定通りに終了し、09:00ほぼ丁度に、スタート出来ました。サラワク州旗がスタート・フラッグです。Pantu区役所のAminah女史の旗を揚げて頂きました。
ホーンの大きな音とともに、一斉にスタートしましたが、前方の10名ほどの高校生くらいの参加者が走り出してしまい、一部の若者には、Trail Runになってしまいました。
ハイキング中のご参加者の写真です。
自前の、先住民族の籠を下げての女性は、水や食べ物など、日常の畑仕事の構えです。
Pantu区役所の職員が、ビニール袋でゴミを集めながら歩いています。これは、後ほど行うサプライズ・ミッションなのですが。。。
坂道は、2回ありますが、こちらは、2個目の丘ですので、若干、疲労感が出てますね。
UNIMAS大学のDr.Qammil講師は、結果、往復6kmされましたが、往路では、UNIMAS大学の参加者の中で、2番目に早く到着されました。
少し休憩の女性陣。村の男性は、背負子を背負い、しっかり歩いていますね。
10時近くになると、かなり暑くなっていきました。皆、意外とペースを保って、頑張ります。
坂道は、ほっと一息。ゆっくりと、息を整えます。小さなお子さんは、Jaong地区長のJudi Inau氏のお孫さんです。
皆さん、笑顔で、楽しんで頂いているようですね。この地域でもこういうイベントは、需要があるのが分かりました。
最後の下り坂、ここから見える、インドネシアとの国境のKelingkang山脈が一望できます。広大な熱帯雨林の森と山脈の雄姿を、写真ではうまく表現できないのが残念です。
あれー、UNIMAS大学の学生さんの13名は、往路で早くも、車にレスキュー(?)されていました。
ただ、UNIMAS大学のDr. Qammil講師を始め、半数以上の20名の学生は、頑張って歩いていました。
最後の下り坂は、ドローンからの撮影の写真です。青い服で黒いバックを背負った方が、救急隊の方です。
3kmのハイキングの後、やっと滝に着きました。走った学生は、09:20頃に到着して、滝で水浴び一番したとか。1時間30分前後でほとんど全員到着出来ました。
まずは、座って、休む人達。滝の傍で、写真を撮る人。人それぞれ楽しんで頂けたようでした。
滝の上の方の岩まで登っている人もいましたが、滝で足を漬けて、ゆっくりしている人が多かったです。
特に、炎天下のもと歩いてきて、火照った体を冷ますには、滝の傍は快適ですね。
これから泳ごうという人もいますね。
今回、最年長80歳のイバン族の男性。なんと往復されました。マイペースに着実に歩かれていました。脱帽です。UNIMAS大学の方のみの集合写真。
こちらの集合写真は、一部の方で、往復を目指す方は、早めに出発、ゆっくりしたい人は、滝で水浴びなど、参加者全員での集合写真は撮れませんでしたが、集まった人だけで。
村のレディースの皆様も、滝側の垂れ幕の前で記念撮影。ただ、その後、復路は、レスキュー4WDで戻られました。かなり大半の方が、復路は車で戻られましたが、UNIMAS大学のDr. Gammil講師を中心とした学生の数名、Pantu区役所のAminah女史、走った学生10名ほど、その他、合計40名ほどは、往復6km達成して頂きました。
最後の方は、若い女性(おそらく村の方)で、レスキュー4WD車に乗った後発隊の到着と同じタイミングでした。本当にご苦労様でした。
また、APMの救急隊の1名は、重い救急用トラウマキットを担いで、徒歩で往復同行して頂きました。
実は、今回のイベントには、シークレット・ミッションがあり、組を分けて、「ゴミ収集コンテスト」を、滝から戻る途中で拾って行って、その重さを競い合うコンテストを計画していましたが、早く滝に着いた人と遅くなった方の時間差が大きく、また、その告知を滝でする頃には、既に歩いて戻り始めてしまった人、レスキュー4WD車で帰ると決めた人など、それぞれだったので、急遽、滝周辺での「ゴミ収集コンテスト」とし、7つの村と、Pantu区役所、UNIMAS大学などの機関毎で執り行いました。スタート地点に到着後、昼食前に、まずは、各村/機関毎の収集したゴミの計量をしました。
明らかに、村の参加者の多さに比例して、ゴミの量が異なります。より多くの参加者の村/機関は、ゴミ袋の数も多かったです。
その後、昼食の時間ですが、すごい人だかりでした。ごみ収集コンテストの勝者発表です。UNIMAS大学のDr. Mohd Akmal B Mohd Raffi氏より景品の贈呈をして頂きました。
ごみ収集コンテストは、3位は、Pantu区役所(前日、表敬訪問の際にこそっと伝えていたので、職員が往路ですでにごみを集めていましたが)、2位は、Jaong Strat村、1位は、最も参加者が多く、村から38名参加した、Jaong Sungai Rian村が獲得されました(景品は、UNIMAS大学の機関BOTAXより寄贈)。
最後に、Jaong地区長のJudi Inau氏、Pantu区役所、各村の村長(7村)に、UNIMAS大学のDr. Qammil講師より、マレーシアの贈答品を進呈いたしました。
今回、このイベントを通して、各村の協力と、それぞれの役割分担を全うして頂く事が出来、また、Pantu区役所などの自治体、UNIMAS大学などの協力で、無事に終了することが出来ました。
また、今回参加の多くの村人の人から、次はいつやるのか、観光客はこういう村でも来てくれるのか、何を見せると良いか、何を食べさせるのが良いかなど、ツーリズムへの関心を植え付ける事が出来たのは、良い結果に繋がったと思われます。
特に、この地域は、奥地の村というわけでもなく、逆に、気軽に訪れる地域でもない地域のため、中々、州内の人ですら、気軽に訪問する場所ではないのですが、この滝と、実は、もう一つ奥の村には、7段の長い滝もあり、Nyelitak村近くのBuri山の横に当たる関係で、その森林の別ルートとして、ツーリズムの可能性を十分に秘めている地域だと思います。
今後もこのような、森を残すという意識を深めるためのツーリズム関連事業を、特に、ツーリズム空洞地域に推進させる必要性を痛感致しました。
今回のイベントのコースを地図上に落としてみました。片道3km、2つの丘を乗り越えますが、天気にも恵まれましたので、かなり暑い1日でした。
公式Facebook page:2024 Wong Jaban Hiking Expedition : https://shorturl.at/8CCx8 にて、当日の写真や、参加者の写真のシェアをアップしています。
2024年 経団連自然環保護基金 「コミュニティ・フォレストのエコ・ツーリズム開発」 「2024 Wong Jaban Hiking Expedition」開催
期間:2024年10月5日
場所: Jaong村、Wong Jabanの滝
Jaong 村の村長、及び、村人の皆様:
Jaong Jaya村 / Jaong Sungai Rian村 / Jaong A 村 / Jaong Sungai Batu村 / Jaong Strat村 / Jaong Lama村 / Jaong Kemantan村
Pantu区役所とその関連機関の皆様、APM(Angkatan Pertahanan Awam-レスキュー隊)、Licentokil (M) Sdn. Bhd. (移動トイレ)、UNIMAS大学、
BOTAX(Bornean Taxomist) 、UKAS(Unit Komunikasi Awam Sarawak)、一般参加の皆様
Advisor : Mr. FabianNPO担当: 鍋嶋 / Alex Then
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