ご報告

2024年度 経団連自然保護基金 プロジェクト

UNIMAS大学と共同での動植物の生態調査をもとに

「コミュニティ・フォレストのエコ・ツーリズム開発」

Develop Eco-Tourism at Sabal area and its surrounding

through ecological survey of flora & fauna with UNIMAS and the native.

 

Nyelitak村のBuri山のハイキング道の看板の作成と設置作業

期間:2025年1月08日~212

 

UNIMAS大学と共同での「コミュニティフォレストのエコ・ツーリズム開発」のNyelitak村のBuri山でのハイキング道のルートは、確定できましたので、入口の看板や、観察小屋の看板、途中の分岐点の矢印などを作成しました。その素材やデザインに関して、村人より、様々な意見が出ましたが、最近の村中の建物は、ほとんどが、ブロックや、レンガを利用しており、昔ながらの木材の家屋は少なくなりました。しかし、中でも、耐久性、耐水性に非常に優れた、固い木の代表格のボルネオ・テツボク( Eusideroxylon zwangeri )は、どんなに小さな端切れになっても、価値があることから、村中で保管している人も多いので、それを買い取って、看板や目印の素材にする事にしました。ただ、非常に硬いので、掘り込んでいく作業に時間を要します。

 

1.Nyelitak村の村人から、看板の素材であるテツボクを購入と回収

日時 2025年1月8日

12月中旬より、村中の人で、ボルネオ・テツボクの端切れを持っている人は、購入しますと告知しておりましたが、中には、売りたくない人もいましたが、何とか必要な分は入手できました。

 

 

1. 看板の作成と文字の彫り込み作業

日時 2025年1月9日~1月27日

 

まずは、必要な看板の寸法に切って、文字の必要なものは、その型紙を作って、型を取って行きます。端切れの両脇は、どうしても、凸凹しているので、綺麗に真っ直ぐした方が良いとの意見も出ましたが、そのままの方が風情があるとの意見もあったので、そのままにしました。素敵な感じです。

  

やはり、ボルネオ・テツボク、中々、彫るのに時間がかかります。第2次世界大戦中は、日本軍の兵士だった方のお話では、テツボクに釘くぎを打つのは、大変だったとの話を思い出しました。

毎日、数時間づつ、適度な合間を見つけて、作成しました。最初は、文字を浮き彫りに、という案も出ましたが、かなり難易度が高いのと、文字が割れたりすると、修復が難しいので、彫り込みにしました。

  

元々、耐久性のある木材ですが、設置する場所が場所ですので、雨風にさらされますので、より強固になるように、彫り込みの後に、ニスを塗りました。、

  

最後に、文字部は、白く塗って、文字が鮮明になるようにして、完成です。一部、ニス無しも作ってみましたが、テツボクの木肌は、つややかにも風合いがあるので、綺麗です。

  

  

 

3. Buri山の看板の設置作業

日時 20252月3日~2月4日

 

まずは、展望小屋へのハイキング道の入り口に、看板を設置しました。また、ハイキング道途中の道が分かれる分岐の3か所に、矢印を設置しました。また、展望小屋、そばに、展望小屋の看板を設置しました。

  

12月中旬以降長い期間、天候が悪く(雨が多く)、宿題になっていた、展望小屋のニス塗りも、この日は、曇り空でしたが、雨雲が無いので、一気に片づけました。

いつでもできるようにニス缶をここに置いていましたので、すぐ作業に取り掛かれました。

  

ニス塗布後と、塗布前の写真を送ってもらいましたが、ボルネオ・テツボクは、そのままの素材の色でも綺麗ですが、ここは、むき出しになっている場所ですので、ニスは塗った方が良いでしょう。数週間して、上塗りする予定です。

 

翌日の2月4日は、川へのハイキング道の入り口に、看板を設置し、川までのハイキング道で道が分かれる分岐に、看板と、その後、川から別のルートで戻ってくる場所に、矢印を設置しました。、

 

 

4. 展望小屋手前のロープ設置作業

日時 20252月12

 

展望小屋手前のアプローチのルートが斜面のため、安全確保のために、ロープを、所々に張りました。

  

村人にとっては、容易な斜面も、ロープがあるのと無いのとでは、やはり、登りやすさや安心感が違いますね。ロープが余りましたので、観察小屋手前にもロープを張って、わかりやすくしました。

  

 

これで、Buri山のハイキング道(展望小屋ルートと川ルートの2か所)の整備、展望小屋、看板の設置など、この場所での整備は、おかげさまで、すべて完了しました。

村人からは、次は、川の傍に、BBQポートの設置や、滝からのルートを通って、山の中腹までのルートに、展望小屋設置、さらには、Buri山頂上までのルートと、山頂小屋の建設などの希望を伝えられましたが、村人のその前向きな考えは、非常にうれしい限りです。将来に繋げれればと思います。

 

このエコツーリズム開発のプロジェクトも3年目の最終段階となってきました。

UNIMAS大学の学術チーム主導で、SK Nyelitak小学校の児童たちとの、観察小屋へのハイキング道での、環境教育プログラムを、3月に行い、このプロジェクトの締めくくりとなります。

この看板作成中は、UNIMAS大学の構内での、この3年間の動植物の調査の報告や、Sabal村での写真コンテスト、Jaong村でのハイキング・エクスペディションのイベントの報告、このNyelitak村のハイキング道の計画などの写真や「ポスターを展示しての、報告展示会を1月28日から行いましたが、非常に反響が大きかったようで、4月に、SK Nyelitak小学校の学生を、UNIMAS大学に招待して、展示報告会を企画したいと、学術チームより話を頂いております。

 

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2024年 経団連自然環保護基金 「コミュニティ・フォレストのエコ・ツーリズム開発」 Nyelitak村のハイキング道の看板の作成と設置作業

期間:2025年1月8日~2月12

場所: Nyelitak 村、及び、Buri山ハイキング道(展望小屋/川)

従事者: 1. Mr. Ajis 2. Mr. Ragai 3. Mr. Bill 4. Mr. Bronson  5. Mr. Desmond 

NPO担当: 鍋嶋

 

 

 

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