Borneo Rainforest(SARAWAK)
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「ボルネオ島植林の旅3泊4日」

当選者の板橋様よりの旅行レポート

7月21日(火曜日)

成田空港から、マレーシアの首都クアラルンプールで飛行機を乗り継ぎ、サラワク州州都のクチン空港に到着。NPO「ボルネオ熱帯雨林再生プロジェクト」の酒井理事長、鍋嶋副理事長、現地旅行会社インサー・ツアーズのガイドのユディさんの温かい歓迎を受けて、宿泊先のメルデカパレスホテル(Merdeka Palace Hotel & Suites)に案内していただき、旅の疲れを癒しました。

7月22日(水曜日)

ガイドのユディさんにクチンの街を案内して頂きました。たくさんの国の文化が融合したエキゾチックで美しい町並みに圧倒されました。


午後は「サラワク・カルチュラル・ビレッジ」で各民族の伝統的な住居や、民族舞踊の観賞、吹き矢の体験など盛りだくさんで楽しめました。ガイドのユディさんの説明はとてもわかりやすくて楽しいので、子供達もすっかりボルネオ島とユディさんを好きになってしまったようです。

 ビダユ族のロングハウスへ向かう、竹で作られた橋。

 プナン族の住居で、狩猟の為の「吹き矢」に挑戦。


7月23日(木曜日) 

いよいよ今回の旅の目的である植林の日です。植林の地へ向かう途中、市場に立ち寄りました。前日のクチンの町並みに負けず、カラフルでエネルギッシュな市場に感動!珍しくて美味しいフルーツをお腹いっぱいまで食べました。豊富な自然の恵みは羨ましい限りです。

 途中のスリアンの街の市場で、熱帯果樹のランブータンを。


その後、車で一時間程で「サバル森林保護地区」に到着。現地にて酒井さん、鍋嶋さんはじめ、プロジェクトメンバーの方々によりプロジェクト概要の説明と植林のレクチャーを受け、親子で「リュウノウジュ」(Dryobalanops becarii )の木を植林開始です。酒井さん、鍋嶋さんの説明によると、熱帯雨林は極度の粘土質のため、樹木の根が中々張って行かず、人の手で植林を行っても4割程度の木しか根付かないという事でした。肥沃な大地なので、植林すれば勝手に生い茂っていくものかと思っていましたが、相当難しいようで、プロジェクトの皆様の苦労を感じます。ただし、根付けば立派な樹木に成長し、野生動物が棲みついたり、環境資源にもなるとのことで、現地で改めて植林の意義を実感することができました。植林作業は草刈りや、穴掘り等は事前に準備して頂いておりましたので、6歳の双子の息子と娘でも現地の方に手伝ってもらいながら全て無事に完了。子供達も自分の手で作業することで、自然の大切さを実感できたようです。

「この木が大きくなった頃にもう一度来たい!」と親子共々思いました。

熱帯雨林再生の為の植林、なんと夢のある話でしょう。すばらしい!!

帰りは、現地事務所にておいしいお弁当を頂き、デザートにフルーツの王様ドリアンを食べ放題にて頂きました。本当に素晴らしい自然の恵みです。

 現地の先住民族の方と家族で植林。

 先住民族とサラワク州森林局職員とNPO関係者との記念撮影。

 食後のデザート。ドリアン三昧。

 

7月24日(金曜日)

「セメンゴ野生動物センター」にオラウータンを見にいきました。野生のオラウータンを餌付けしているので、動物園と違って、見る事が出来ない日もあるそうですが、前日に雨が降ったので餌場に来ていなかった為、当日は来る可能性が高いと聞いて期待して待っていましたが、時間になってもなかなか来てくれません。静かに待つこと約30分、遠くの木が大きく揺れすこしずつ近づいてきました。オラウータンがターザンのように木から木へ植物の枝を使ったり体重をかけて木を隣の木に傾けてから飛び移ったり、実に器用に餌場に近づいてきました。そして餌場に着くと、もてるだけフルーツを持ち、木の上でのんびり食べ始め、ココナッツはダイナミックに口や木を使って割って食べていました。子供たちはすっかり待ちくたびれてしまっていましたが、出会えた時は待った分だけ感動も大きく、食い入るように見つめていました。オラウータンは「森の人」と言う意味だそうですが、確かにその通りの動物でした。こんなに間近で見る事が出来て私たちは本当に幸運です。

 餌付けの場所にて。後方樹上にオランウータンが見えます。

 センター入口。こちらも後方にオランウータンが・・・・。

 

前日に植林した木が育ち、オラウータンが棲めるような熱帯雨林に戻ったらどんなに素敵な事でしょう。

午後は残りの時間ぎりぎりまでユディさんにクチンの街を案内して頂きました。まだまだ滞在したい気持ちでいっぱいでしたが、そうも言ってはいられません。熱帯雨林再生プロジェクトの皆さんに見送られて、しぶしぶクチン空港から日本へ帰路となりました。

 クチン名物のネコ博物館にて記念撮影。

今回、幸運にもご招待頂きましたが、最初は6歳の双子の子供達を連れての東南アジア、ジャングルへの旅と言う事で少々不安でしたが、現地の皆様の格別のご配慮により想像以上に素晴らしい旅となりました。

美しい街並み、おいしい食べ物、そしてとてもやさしく温かい人達ばかりで、子連れでもとても楽しく過ごせました。

そして植林しただけで満足していましたが、これから10年プロジェクトの方々が草刈りなどの手入れをすることにより、植林した樹木達もやっと大地に自分の力で生きていけるようになると伺い、皆様には本当に頭が下がります。遠い異国の地でこのような素晴らしい活動をしている日本の方々がいらっしゃる事は、同じ日本人として大変誇りに思い、頼もしく思います。
最後になりますが、現地の皆様本当にありがとうございました。必ずまた伺いますので、私たちの木をどうぞよろしくお願いします。

遠く日本から家族全員で応援致しております。

〜〜〜〜板橋様ご一家より 2009年8月5日

 

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