第10回 ご報告
2020年度 経団連自然保護基金 プロジェクト
コーヒー生産者組合構築
2021年3月14日
説明会の打合せと、コーヒー苗木センターの状況確認
既植林のコーヒー農園の確認
3月20日に予定している村人を集めてのコーヒー栽培と換金作物としてのコーヒー豆などの講習会の打合せや、新規に植えた3家族の農園、及び、昨年度の3家族の農園のそれぞれの現状確認と、未植林の苗木センターのポット苗の状態と対策検討のために、Chang Jong Yiaw氏と、サバル村を訪れました。
まずは、農園を見て回りましたが、特に、新規の3家族の農園は、しっかりと確認をして、土壌の状態などを確認し、先日の植林初日に持ち帰ったサンプルの土壌をもとに、土壌の専門家のDr. Effendi の分析結果などを参考に、今後の対策を村人に指導してくれました。特に、写真の箇所は、生育が他のと比べて極端に遅い場合は、窒素系を多く含む肥料を一時的に入れた方が良いかもしれないとの事でした。ただ、他の箇所と比べて大差ない場合は、肥料は必要ないとの事でした。
苗木センターでは、村人が一番気にしていた非常にやせ細っている400本ほどのポット苗でしたが、まずは、陽が当たり過ぎているのではという事を心配していましたので、対策として、覆っているネットをもう少し厚くして、日照度を下げる対策を即座に行いました。また、一時的に、有機肥料を適度に入れて様子を見て判断することとなりました。
その他の苗木は、生育が遅いものの、葉瘦せや害虫や、その跡もごくわずかで、順調に成長していると思われます。
あと数か月で植えることが出来る苗木です。
コーヒーの木の葉は、緑が濃く、非常にきれいとは聞いてましたが、圧倒されます。
一番、色艶も良く、葉もしっかりしているのが、センターに入りきらなかった分を置いた、すぐそばの木陰に、ネットで覆ったもので、実は、ここは、陽当たりが良くないので一番心配していた場所でしたが、若干、高さに対する成長は遅いものの、きれいな葉を持つ苗木に育っています。この部分で、500本ほどです。6月頃に植林できることを予想しています。
昨年度のコンポストですが、地道に続けてくれております。6家族の内2家族は、なぜか、臭いのために、諦めてしまったようですが、センターがあるこの場所のEKIN氏が頑張って継続して、既に、有機肥料を何度も使い、継ぎ足してて利用している良いサンプルを提示してくれてますので、他の3家族はかろうじて継続しているとの事です。見回っても良いのですが、私たちは、村人を指導することは主目的ではなく、目的のための過程でしかないと考えています。村人の自立を促すことが主目的ですので、彼らが必要なく放棄してしまうのは、彼らの選択ですので、強制は出来ないと考えますし、継続可能な状態にはならないので、いろんな考えや良いとされることを村人と共有し、村人が知らなかったことが発見に繋がり、日常にそれを取り入れることで、村人の生活がより良いものとなり、また、それが地球環境にとっても良いこと、そのような欲張りな目標が実現できるよう、1歩1歩進んでいます。
3月20日の講習会は、新型コロナの関係で、村が所有する集会場の利用が禁止されており(集会は基本出来ないという意味で)、大人数を集める事が難しい状況ですので、代表者に来てもらい、後日、村人へ広めてもらうことで、進めることにしました。場所は、広い家を持つ隣村の村長さん宅をお借りすることとなりました。実際、現在の行動制限令では、私たちのクチンと、サバル村は、同じ管轄の自治になるので、特別の許可無しにも往来が出来る条例ですので、それだけでもありがたい気持ちでいっぱいです。
3月16日までの行動制限令が、この時点では、公表されてませんが、サラワク州内の各地の感染者数、特に、経由地のミリが多く、Long Lellang村の視察に関しては、かなり厳しい状況となっています。
2020年 経団連自然環保護基金 コーヒー生産者組合構築プロジェクト 第10回 農園と苗畑センターの視察と説明会の打合せ
期間:2021年3月14日
場所:サバル・クルイン村コーヒー農園と苗畑センター
責任者: Mr. Chang Jong Yiaw
NPO担当:鍋嶋 / Alex Then Yin Siong
Sabal Kruing村
Mr. Ekin Empati (対象家族1代表者)/ Mr. Ragai Maju (対象家族2代表者)
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